心のケアには、さまざまな理論や手法があります。
けれど実際のセッションでは、「どの方法を使うか」よりも、
「今のあなたに何が起きているか」を何より大切にしています。

以下にご紹介するのは、私がセッションの土台としている
心理学やセラピーの考え方です。
これらを組み合わせながら、その時々の状態に合わせて、
無理のない形で進めていきます。

今起きている感情や反応を、
「良い・悪い」で判断するのではなく、
心のレントゲンを撮るように、内側の働きを丁寧に見ていく視点です。

私たちの反応は、出来事そのものよりも、
その奥で無意識に選ばれている“捉え方”によって形づくられています。

セッションでは、その捉え方にやさしく光を当てながら、
今のあなたの心が、どんな前提のもとで動いているのかを一緒に見ていきます。

(フォーカシング)

私たちの心には、言葉になる前の「感覚の層」があります。
そこには、当時うまく言葉にできなかった体験や感情が、
“感じ”としてそのまま残っていることがあります。

フォーカシングは、頭で整理するのではなく、
体に残っているその感覚を入り口にすることで、
思考だけでは辿り着けない心の深層にアクセスしていく方法です。

それは分析ではなく、
「今ここで感じられているもの」に出会っていく時間でもあります。

(EFT/感情解放テクニック)

強い感情や緊張は、
当時のあなたが必死に耐えたり、飲み込んだりした結果として、
体の中にエネルギーの形で残っていることがあります。

EFTでは、経絡への軽いタッピングを用いながら、
これまで抱え込んできた感情を、否定せずに迎え入れていきます。
安心の中で感じ直されることで、
体の中に閉じ込められていた感情のエネルギーが静かに動き出し、
心と体が自然にゆるんでいくのを助けていきます。

(マトリックス・リインプリンティング)

過去の記憶の中で、
ひとりで抱えたままになっている感情や体験があります。

このアプローチでは、当時の自分にやさしく寄り添いながら、
安心や支えの感覚を記憶に届けていきます。

過去を書き換えるというよりも、
「あの時、本当はこうしてほしかった」という体験を、
今の安全な状態で感じ直していくプロセスです。

IFS(内的家族システム)やスキーマ療法、
ポリヴェーガル理論などの考え方も参考にしながら、
その時の状態に合わせて関わりを調整していきます。

どの方法も、目的はひとつ。
あなたの中にある「回復する力」が、
無理なく働ける環境を整えることです。